合同会社あしのい

合同会社あしのいの高田代表へ、開業に至った経緯や今後に向けて意気込みなどを伺いました。

前職について

長年チラシやパンフレット、冊子などの印刷物のデザイン・編集に携わってまいりました。

時代とともにペーパーレス化が進み、紙媒体の需要は大きく変化しましたが、
私が大切にしてきたのは「人とのつながり」を形にすることです。

情報や想いを、伝わるかたちで丁寧に届けることを通じて、信頼関係を築いてまいりました。

その経験を活かして今後の高齢者事業のニーズに先見を見据えて携わっていきたいと考えました。

開業のきっかけ

1年半ほど前、手術の後遺症によって脚に麻痺が残り、
これまで何気なくこなしていた日常の動作や生活が思うように出来なくなりました。

そのとき初めて福祉のサポートや相談先の存在が、どれほど必要なものかを実感しました。

孤独や不安を感じながらも、「誰かが寄り添ってくれる」という安心感が何よりの支えになったのです。

このような経験を通じて、同じように困難や不安を抱える方々に寄り添える存在になりたいという思いが芽生えたことが、
開業の大きなきっかけとなりました。

このサービスを選んだ理由

自分自身の体験を通して、日々の暮らしの中でちょっとした支援が必要になる瞬間が誰にでもあること、
そしてそれに気づいてもらえる存在の大切さを痛感しました。

高齢化が進む現代社会において、特に独り暮らしの高齢者にとっては、
身元保証や死後の手続きといった問題が、日常の延長線上に静かに横たわっています。

私がこれまで培ってきた「人とのつながりを大切にする姿勢」を、この業界でこそ活かせると感じました。

“自分らしく最期まで生きる”ために必要な支援を、信頼をもって届けられる存在でありたいと考えています。

開業支援で本部に期待すること

福祉や身元保証といった分野は、制度や法律も複雑であり、正確な知識と柔軟な対応力が求められます。

だからこそ、本部が情報やノウハウをしっかりと共有し、
私たち現場の支援者が安心して業務に取り組める体制を整えてくださることに大きな期待を寄せています。

定例会を行っていただけるので、非常に心強いと思っています。

また、私自身の経験を通じて感じた「寄り添う力」の大切さを、多くの仲間と共有できるような交流の機会や、
事例の学び合いの場なども積極的に設けていただけると嬉しいです。

孤立せず、全国に心ある仲間がいると感じられることが、日々の励みになると思います。

今後に向けて意気込み

自分自身が弱さや不安を抱えたときに感じた「支えてくれる存在のありがたさ」。

あのときの想いを決して忘れずに、今度は私が“支える側”として、地域で暮らす方々の心のよりどころとなれるよう努めてまいります。

孤独や不安を感じることなく、高齢者が安心して生活できるようサポートするという姿勢で、
誰かにとっての“第二の家族”として、最期まであたたかく寄り添い続ける存在でありたいと思っています。